農業の復興なくして、東北の復興はない
私たちの地元、東北の基盤は農業です。特にお米に関しては、美味しく良質なブランド米が数多く生産されています。しかし、農家を取り巻く環境は東日本大震災・TPP・米消費量の減少などにより厳しさを増し、高齢化が進む中で後継者不足にも直面しています。
農業の復興なくして、東日本大震災からの復興はない。
そう考えた私たちは、農家の皆さまの美味しいお米を育てるノウハウにアイリスグループの持つマーケティング力や製造技術、グローバルな流通網を組み合わせ、お米の消費を拡大しようと考えました。
TPPに揺れる日本の農業を、世界に誇る産業に
美味しい新米も月日が経てば酸化・劣化して風味が落ちます。「ペットフードさえ、鮮度に気を配り、小分けにし脱酸素剤を入れて売るのが当たり前。なぜお米は2kgや5kgの大袋で売られているのだろう」。
生活者視点によるそんな素朴な疑問が、商品開発の方向性を定めました。
食味の劣化の原因は精米時に加わる熱と精米後の酸化でした。私たちはこれを防ぐため、「トータルコールド製法(玄米の低温保管・低温環境下での精米・包装)」という新しい精米技術を開発。そして、精米したての鮮度・美味しさを保つために、高気密性の小分けパックに窒素と脱酸素剤を封入した「新鮮小袋パック」方式を導入しました。
おいしさと鮮度を保ったお米は海外でも需要があると考えます。海外からの低価格輸入品に対抗するだけでなく、鮮度を保った日本の美味しいお米を輸出できるようにすることで、競争力のある商品に変え、日本の農業を世界に誇る産業に変えていきます。
トータルコールド製法