『カーボンニュートラル』
『カーボンニュートラル』とは温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡を取ること
2022.5.13

『カーボンニュートラル』とは
温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡を取ること
CO2排出量の抑制と吸収量の維持・強化がカギ
2020年10月、日本政府は2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
カーボンニュートラルとは、直訳するとカーボン(炭素)をニュートラル(中立)な状態にすることで、「温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする」ということを意味します。これは、二酸化炭素(CO2)が大部分を占める温室効果ガスの排出量から森林などが吸収する量を差し引いて、合計を実質ゼロにするということです。温室効果ガスの排出量をゼロにすることは現実的には難しいため、全体としてゼロにするということです。カーボンニュートラル達成のためには、温室効果ガスの排出量を減らすとともに、植林や森林保全など吸収量を維持・強化することが必要です。

植物のCO2吸収・固定を利用
では、「吸収」とはどのような状態でしょうか。植物のからだは炭素原子から構成される有機化合物からできており、種から成長するときに光合成によって大気中のCO2を取り込みます。植物内に取り込まれたCO2は、炭素に変換され有機化合物を作り、植物のからだを成長させます。成長過程で吸収したCO2を「吸収量」として、人間が排出した量とプラスマイナスゼロにしようというのがカーボンニュートラルの考え方です。
地中深くから採掘した化石燃料由来の製品は、廃棄や焼却時に炭素を地中に戻すことはできませんが、植物由来の製品は、もともと大気中に存在していた炭素を固定しているため、カーボンニュートラルに効果的です。近年、木造高層ビルなど木材の活用が注目されているのは、製造過程でのCO2排出量が少ないことと木材によるCO2の固定化にあります。
CO2を資源として再利用する「カーボンリサイクル」
CO2を減らす取り組みとしては、炭素を資源として製品や燃料に再利用する「カーボンリサイクル」もあります。これは化学、機械、燃料などさまざまな分野で活用が期待される技術で、「カーボンニュートラル社会を実現するキーテクノロジー」とされています。コストや生産性などの課題はありますが、実現に向けた取り組みが始まっています。
アイリスオーヤマでは、LED照明事業と建材事業を通じて、CO2削減を目指した製品開発を行っています。無線制御システムの普及による照明の省エネルギー化や、CO2を固定した木材の使用、運搬時のCO2を削減する軽量な商品の開発など、当社ならではのアイデアでカーボンリサイクルの実現に貢献してまいります。

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