滋賀県米原市は、新幹線停車駅であるJR米原駅を抱え、古くから近畿・中部・北陸の結節点ともいえる交通の要衝として発展を続けてきました。
この地理的な可能性を最大限に生かす地域の中核拠点として、2021年5月、米原駅前に新しく新庁舎が完成。庁舎機能だけでなく市民広場やテナントスペースなど、複合的機能を持った施設である点が大きな特長です。
駅前の好立地を生かし、講演会や展示会、市民の活動、さらにラウンジや屋上広場での休憩など、誰もが気軽に利用し、交流できる地域づくりの拠点となっています。
庁舎は、エネルギー高効率利用をテーマに、自然換気・採光の利用、太陽光発電など、自然に配慮したさまざまな取り組みが行われています。
館内の照明は高効率LED照明に、適切な照明利用を促す無線制御システムや照度センサー、光の反射率の高い仕上げ材を組み合わせ、エネルギー負荷の低減を図っています。
外から見てにぎわいを想起させる明かりを灯すとともに、環境負荷の低減にも配慮されています。
2021年5月に開庁した米原市役所 本庁舎 様は、地域を活性化する都市拠点として計画され、「米原駅東口周辺まちづくりプロジェクト」と連動して整備が進められました。
東海道新幹線の停車駅である米原駅前の好立地を生かして、駅前広場からの「顔づくり」をすることで、市民をはじめとしたさまざまな人々を引きこみ、地域活性化を創出します。
「集う」「つなぐ」「広がる」をコンセプトに、従来の庁舎機能に加えて、交流エリアを設けたことが最大の特長。
駅からも市外の人が訪れやすいように交流エリアは駅に近接した場所に設けられ、市民広場やコンベンションホールでのイベント、市民活動スペースを使った文化活動や屋上テラスでの休憩など、さまざまな用途で利用できます。
幅広い年代や市内外の人々が集まり、交流し、地域の魅力を広げていくことで、周辺地域も含めたにぎわいの中心地となることを目指しています。
米原市役所 様が地域活性化と共に取り組んだのが災害時の業務継続(BCP)と環境負荷の低減を両立することです。
自然採光・換気や雨水利用、太陽光発電など再生可能エネルギーの積極的活用と、空調や照明効率を上げる建築構造・設備計画により、エコとBCPを両立した、地域のよりどころとなる施設を目指しています。
照明は施設内の多様なスペースに合わせて、照明器具や明るさ、光色を選定。憩いや学び、業務など、幅広い目的のなかで人が快適に過ごせる照明環境を整えています。
照明の管理にはアイリスオーヤマの無線照明制御システム「ライコネックス」が採用され、在室状況やスペースの使用目的にあわせて柔軟に照明が操作できます。
「プロジェクター使用時に照明を切り替えてスクリーンを見やすく」、「時間帯にあわせて明るすぎない照明に自動調整」、各種センサーとの連携で「照明を無理なく省エネする」など、人と環境に配慮した照明設定が容易に行えます。さらに中央制御システムによって施設内の照明の一元管理が可能で、その場所に行かなくても照明の操作と点灯・消灯の状況が把握できるため、消し忘れがないかの見回りなど管理業務の省力化にもつながります。
少子化が進み、いかに人を集めて地域を活性化するかが日本全体の課題となるなか、近畿・中部・北陸への結節点という地理的ポテンシャルを生かした地域づくりを進める米原市。その中核施設として、にぎわいを創出する施設設計と各種設備への最新技術の導入により、人と環境に配慮したこれからの地域社会をけん引する存在になっています。
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