事例レポート

倉庫のLED照明への無線調光システム導入事例

株式会社横浜港国際流通センター 様(神奈川県)

2022.6.14

国際貿易港である横浜港にある株式会社横浜港国際流通センター 様は、延床面積32万㎡と国内最大級の規模を誇る総合物流施設です。横浜港の大黒ふ頭に位置し、輸出入貨物の保管、国内への配送センターなどさまざまな用途に利用されています。このたび、テナント型の倉庫がある物流棟に無線制御システム「LiCONEX (ライコネックス)」が導入されました。株式会社横浜港国際流通センター施設課長 西嶋淳一 様に物流倉庫で無線方式の照明制御を採用された経緯・使用後の効果について、お話を伺いました。

多様なニーズに応えるために倉庫のLED照明に無線調光システムを導入

― はじめに、株式会社 横浜港国際流通センター 様の施設・設備についてお聞かせください。
西嶋様 当施設は横浜港の大黒ふ頭にあり、首都高速湾岸道路や国道357号線にも近い好立地にあります。効率的に業務ができる施設であるとともに、耐震構造、ビルトータル管理システムなど、安全・安心にご利用いただける施設です。

― LED照明を導入された理由をお教えください。
西嶋様 調光可能なLED照明を導入することで、高機能化、電力使用量およびCO2排出量の削減を目指しました。

― 無線方式の照明制御システムを導入 された経緯をお聞かせください。
西嶋様 当施設は、輸出入貨物の保管や国内への配送など幅広い用途で倉庫を利用されています。その用途や作業内容・利用頻度によって照明に求めるニーズもさまざまです。それに合わせて、きめ細かい照度調節ができるように調光システムの導入を決めました。調光システムの導入にあたっては、有線方式では広大な施設に信号線の配線工事をする必要があり、施工管理の負担と導入コストが大きいため、信号線工事のいらない無線方式にしました。

貨物などの障害物があっても通信できるLiCONEX (ライコネックス)を採用

― 無線調光システム「ライコネックス」を採用された理由をお教えください。
西嶋様 無線方式では一般的に建物内にある貨物や柱で電波が遮られるため通信状況が悪くなるのが難点でした。アイリスオーヤマのライコネックスは、通信プロトコル「メッシュリンク」によって障害物があっても照明制御の通信が可能なことから、導入しました。また、タブレットやスマートフォンで集中制御や照明器具の個別制御が可能な点、グループ設定などの設定変更が容易にできる点が良いと思いました。また、中継用調光コントローラーが不要のため、施工工期が短く工事費も節約できる点もメリットに感じました。

― 施設内では実際にライコネックスをどのように使われていますか。
西嶋様 お客様には荷物の保管に利用されている方、ラベル貼やピッキングなどの作業を行う方もおり、必要な明るさもさまざまです。そのため、それぞれのお客様が必要に応じた照度を無線調光によって調節しています。

横浜港国際流通センター様の無線調光LiCONEX (ライコネックス)活用事例

― 無線調光ライコネックス導入後、テナントのお客様からの反響はいかがですか。
西嶋様 「倉庫内が明るくなり、作業しやすくなった。」「作業に必要な明るさに調節することでテナントの運営コストを低減できた。」といった反響をいただいております。また、操作の面でも「調光制御の設定作業が簡単で容易に設定を変更できた」というお話もありました。

― 今後、LED照明やライコネックスに期待されることをお聞かせください。
西嶋様 テナントのお客様による倉庫の使い方、取り扱う貨物や商品などは多様化しております。このニーズに対応するため、LED照明の演色性の向上や照明制御に色温度制御機能が追加されることを期待しています。

ライコネックスを採用されたポイント

  1. テナントごとの照度に応えるため調光システムを導入。
  2. 信号線工事の必要がなく、施工の負担が少ない無線調光システムを導入。
  3. 貨物や柱などの障害物が多いため、メッシュリンク方式で通信の途切れないライコネックスを導入。

■照度300lxを基準にニーズに合わせて調光

基本照度は300lxに設定。用途が荷物の保管、荷受けなどの場合、照度を下げることで、消費電力を抑えられます。

■アイリスオリジナル [メッシュリンク]プロトコル

障害物などがあると、別ルートで通信を行えるのがメッシュリンクの特長。貨物や柱など障害物が多い物流倉庫でも通信が途切れません。

■LED照明・ライコネックスの導入で消費電力を大幅に削減

株式会社 横浜港国際流通センター
横浜港三大ふ頭のひとつである大黒ふ頭にある、延床面積32万?の国内最大級の総合物流施設。物流棟の東西両端にランプウェイを設置し、各階まで大型車両の乗り入れが可能。倉庫は全天候型で24時間稼働、震度7クラスまで耐えられる耐震構造など、物流拠点としての高い機能を備えます。1996年開業。

■物流棟施設概要
[構造] PCプレストレストコンクリート造 5階建
[延床面積] 305,449.07㎡
[専用区画] 55区画(賃貸借33区画、区分所有22区画)
[標準面積] 約4,300㎡(44.4m×96.9m)

株式会社横浜港国際流通センター 様 ホームページ
https://www.yokohama-cargo-center.jp/

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022-253-7095
〈受付時間〉平日9:00〜17:00(夏季休業、年末年始期間を除く)

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