インパクトドライバーのトルク値とは?適した作業や選び方、おすすめモデル

インパクトドライバーのトルク値とは?適した作業や選び方、おすすめモデル

DIYなどに役立つインパクトドライバーには、「トルク値」と呼ばれる力の単位があります。この記事では、インパクトドライバーのトルク値の概要や、トルク値ごとに可能な作業内容について解説します。また、トルク値以外の注目すべき選び方や、おすすめのアイテムも併せて紹介します。

インパクトドライバーのトルク値とは?適した作業や選び方、おすすめモデル

+1 Day 編集部

理想の暮らしをさがす、つくる。
“ちょっといい”生活のヒントが見つかるライフスタイルマガジン
家電好きなメンバーを中心に、DIY やアウトドア、ペット関連など、衣食住にまつわる理想の暮らしにちょっと近づくアイデアや商品情報が詰まったコンテンツをお届けします!

インパクトドライバーのトルク値とは

ネジを締めたドライバー
DIYや組み立て家具などでネジ締めに使用される電動ドライバーには、ドリルドライバーとインパクトドライバーの2種類があります。ドリルドライバーは、回転の力を利用してネジを締めます。下穴を開ける作業や短いネジ締めなどにぴったりです。一方、インパクトドライバーは、打撃(インパクト)を与えながらドライバーを動かすため、ドリルドライバーよりも強い力でネジ締めや穴あけ作業ができます。

インパクトドライバーのトルク値は「ネジを締め付ける力」を表す単位で、〇〇N・m(ニュートン・メートル)と表記されます。数字が大きいほど力が強くなりますが、トルク値が高ければ良いというわけではありません。インパクトドライバーの力が強すぎると素材を破損する恐れがあるため、用途に適したトルク値を選びましょう。DIYには25~130N・m、プロ用には150~180N・mのトルク値がおすすめです。

トルク値別|インパクトドライバーに適した作業

板にネジを締める電動ドライバー
続いて、トルク値別にインパクトドライバーに適した作業内容を解説します。インパクトドライバーを選ぶ際には、作業用途に合ったトルク値を事前に把握しておきましょう。

7.2V 20~30N・m|家具の組み立てや解体向け

ネジを使った簡単な家具の組み立てや解体作業に向いています。電気設備工事の作業員が使用するインパクトドライバーでできることは、主に以下の通りです。
・ネジ締め(太いネジや長いネジも可能)
・固着したネジ外し
・木材へのコースレッドビス打ち(45mm程度まで)
・ボルト締め(M8程度まで)
・穴あけ(直径3.5mm程度まで)

10.8V 70〜100N・m|簡単なDIY向け

DIYを始める方にも向いているトルク値です。大工のサブのインパクトドライバーとしても活躍しています。鉄工ドリルを使用すれば金属への穴あけも可能です。トルク値が高いため、ネジが舐める、木材が破損する場合があるので、加減をしながらの操作が求められます。基本的にできることは以下の通りです。
・ネジ締め
・固着したネジ外し
・木材へのコースレッドビス打ち(90mm程度まで)
・ボルト締め(M12程度まで)
・穴あけ(直径6.0mm程度)

14.4V 120〜175N・m|大工仕事や解体工事の現場向け

大工仕事や解体工事などに向いており、DIY作業をレベルアップしたい方におすすめです。このトルク値からは、強さの切り替えができるタイプのアイテムも販売されています。ネジ締めの力が強いため、最初の設定は「弱モード」にして作業しましょう。基本的にできることは以下の通りです。
・ネジ締め(弱モード)
・固着したネジ外し
・木材へのコースレッドビス打ち(125mmまで)
・ボルト締め(M16程度まで)
・穴あけ(木材:直径50mm程度、鉄工:直径20mm程度)

18V 130〜180N・m|プロの現場、本格的なDIY向け

大工や鳶職人などのプロが現場で使用するインパクトドライバーのトルク値です。本格的にDIYに挑戦したい方にも適しています。主にできることは以下の通りです。
・ネジ締め(弱モード)
・固着したネジ外し
・木材へのコースレッドビス打ち(125mmまで)
・ボルト締め(M16程度まで)
・穴あけ(木材:直径60mmまで、鉄工:直径20mmまで)

36V 200N・m|プロの現場、タイヤ交換などの作業向け

トルク値が180N・m以上あればタイヤ交換などの作業もできるほどのインパクトドライバーです。さまざまな作業で使用したい方におすすめです。ただし、トルク値が高いため、扱いにくさがあるかもしれません。基本的にできることは18Vと同様です。

40Vmax 220N・m|幅広い作業が目的の方向け

インパクトドライバーの中でも最大のトルク値となり、幅広い作業が目的の方に向いています。ただし、最大40Vで出力できるのはバッテリーが満充電のときのみです。長時間使用によるバッテリーの消耗で、40Vから36Vへと切り替わります。基本的にできることは18V、36Vと同様です。

トルク値以外のインパクトドライバーの選び方

複数並んだ電動ドライバー
インパクトドライバーを選ぶ際には、トルク値だけでなく、他にも重視すべきポイントがあります。トルク値以外のインパクトドライバーの選び方について紹介します。

電源で選ぶ

インパクトドライバーには、コードレスのバッテリー式とコード式の2種類があります。バッテリー式はコードレスなので、好きな場所で作業が可能です。一方、コード式は常にフルパワーで使用でき、安定性を求める方におすすめです。

ヘッドの長さで選ぶ

インパクトドライバーはヘッドと呼ばれる本体部の長さによっても選べます。ヘッドが短い場合、小回りが利き、省スペースでも扱いやすいです。ただし、ヘッドが短いインパクトドライバーはトルク値などが低い傾向があります。ヘッドが長い場合はパワーがある一方で、作業できる場所が限られるため、作業スペースも考慮して選ぶと良いでしょう。

作業に合った重量で選ぶ

本体とバッテリーを合わせた重量も選択のポイントです。長時間インパクトドライバーを使用する際には体に負担がかかるため、軽量モデルを選ぶことが重要です。トルク値が高いものやバッテリーの持ちが良いものは、どうしても重量が重くなる傾向があります。作業量に合わせて、無理のない重量のものを選びましょう。

機能で選ぶ

インパクトドライバーには、素材に合わせたモード切り替えや静音性、防塵機能などの特長があります。例えば、室内やベランダで静かに作業したい場合は、静音性に優れたモデルを選ぶと良いでしょう。また、屋外で本格的なDIYや作業を行う場合は、耐久性が高く、モード切り替えができるタイプを選ぶと便利です。作業内容に応じて、機能面も考慮して選んでみてください。

回転数で選ぶ

回転数(回転速度)も選択のポイントです。電動工具の取り扱いに慣れている方で、たくさんの作業を効率よく進めたい場合は、回転数の速いモデルがおすすめです。一方、初心者で丁寧に作業を進めたい方には、回転数を調整できるインパクトドライバーが良いでしょう。

アタッチメントで選ぶ

インパクトドライバーは、アタッチメントを取り付けることで作業の幅を広げることができます。アタッチメントには、ネジ締め用のプラスビットやマイナスビット、穴あけが可能なドリルビットの他、サビ落としやペンキ剥がしができるワイヤーブラシやスクレーパーなどさまざまな種類があります。インパクトドライバーによって対応しているビットやアタッチメントが異なるため、目的に合ったアタッチメントに対応するものを選ぶことが重要です。

アイリスオーヤマおすすめのインパクトドライバー

アイリスオーヤマでは、電動ドライバーやインパクトドライバーを豊富に取り揃えています。用途に合わせて選んでみてください。

マルチギア 充電式インパクトドライバーセット 10.8V/JM10INS

マルチギアを使っている様子
マルチギアはヘッドを自由に付け替えて、マルチに活躍する電動工具です。ドリルドライバーとしてはもちろん、インパクトドライバーとして使用できるヘッド付き。回転と打撃による強力なトルクが特徴で、もっとDIYを楽しみたい!という方におすすめです。

電動ドライバー10.8V/JCD28

電動ドライバーでボックスのネジを締める手元
こちらは、10.8Vで最大締め付けトルク値28N・mの電動ドライバーです。回転速度や素材に合わせてトルクを切り替えられるため、DIY初心者や家具の組み立てに最適です。また、手元が暗い場所でも安心して作業できるよう、回転と同時にLEDライトが点灯します。充電式のコードレスなので、場所を選ばず作業が可能です。さらに、パワフルな電動ドライバーを求める方には、18Vタイプもご用意しています。

インパクトドライバー10.8V/JID80

電動ドライバーで板のネジを締める手元
最大トルク80N・mのインパクトドライバーは、本格的なDIYを楽しみたい方におすすめのアイテムです。固い素材や厚みのある木材でもしっかりとネジを締めることができ、10本の豊富なビットが付属しているのも嬉しいポイントです。バッテリー式なので、場所を問わず作業が可能です。また、付属のバッテリーは、アイリスオーヤマの電動工具や園芸機械のシリーズで使いまわしができます。さらに、より本格的なインパクトドライバーを求める方には、18Vタイプも販売されています。

軽量電動ドライバー3.7V/JM37A

電動ドライバーにビットを付ける手元
初心者の方にぴったりな軽量の電動ドライバーで、本体に直接ケーブルを差し込んで充電できます。USBケーブルが付属しており、モバイルバッテリーなどでも充電可能なアイテムです。10本のビットが付属しており、差し込むだけで簡単に取り付けられます。アタッチメントセットには、トルク調整機能や隅打ち用アタッチメントも付属しています。

グリップ型電動ドライバー3.6V/JMD8BG

ドライバーでドアのネジを締める手元
ボールグリップ型の電動ドライバーです。電動時のトルクは1.5N・m、手動時にはトルク6N・mに切り替わります。ネジを締める際には、最初を電動で、最後の締め上げを手動で行うなど、微調整が可能なアイテムです。軽量で握りやすいグリップと、ワンタッチでビットを取り付けられるため、使いやすさも抜群です。コンパクトなので収納場所を取らないのも嬉しいポイントです。

トルク値を確認し、ぴったりのインパクトドライバーを選ぼう!

軍手と一緒に置かれた電動ドライバー
インパクトドライバーのトルク値は、締め付ける力の大きさを表す単位です。作業内容に合わせて適切なトルク値のインパクトドライバーを選ぶことで、作業がスムーズに進みます。トルク値だけでなく、使いやすさや機能面も考慮し、自分に合ったインパクトドライバーを選びましょう。
※価格は変動することがございますのであらかじめご了承ください。
※こちらに掲載されている商品情報は掲載日時点での情報です。

\ シェアする /