マイコン・IH炊飯器の違いを徹底比較!種類ごとの特徴や選び方のポイントも解説

マイコン・IH炊飯器の違いを徹底比較!種類ごとの特徴や選び方のポイントも解説

炊飯器は大きく分けて、マイコン式とIH式の2種類があります。両者の大きな違いは加熱方法で、それによってごはんの炊き上がりの食感が変わります。また、機能性やコストパフォーマンスにもそれぞれメリット・デメリットがあるため、特徴をしっかり理解したうえで選ぶことが大切です。マイコン式とIH式の違いや、選び方のポイント、注意点について詳しく解説します。

マイコン・IH炊飯器の違いを徹底比較!種類ごとの特徴や選び方のポイントも解説

+1 Day 編集部

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マイコンとIH炊飯器の違いとは?項目ごとの比較表

マイコン炊飯器とIH炊飯器には、加熱方法やごはんの炊き上がり、電気代にも違いがあります。まずは、それぞれの違いを項目別に比較していきます。

加熱方法・炊き上がりの比較

炊飯器からお茶碗にごはんをよそう人
マイコン炊飯器とIH炊飯器の大きな違いは、加熱方法とごはんの炊き上がりにあります。

加熱方法 炊き上がりの食感
マイコン炊飯器 底面ヒーターで内釜の底から加熱 ふんわり
IH炊飯器 内釜全体を電磁誘導で直接加熱 もちもち
マイコン式は火力が弱いものの、ごはんがふんわりと炊き上がります。IH式は高火力・短時間でごはんを炊き上げ、もちもちと弾力のある食感を楽しめます。

メリット・デメリットの比較

それぞれメリット・デメリットがあるので押さえておきましょう。
<マイコン炊飯器>
メリット
低価格で軽量・コンパクト、電気代も安い
デメリット 3合以上だと炊きムラができやすい
<IH炊飯器>
メリット ムラなく均一に炊ける、高機能なモデルが多い
デメリット 高価格で本体が重い、電気代も高くなりやすい
マイコン式はシンプルで使いやすく、IH式と比べるとリーズナブルな価格帯です。一方、IH式は高機能でごはんがおいしく炊けますが、その分高価格になる傾向があります。

電気代の比較

テーブルに並べられたプラグと電球と電卓
炊飯にかかる電気代は、次の計算式で算出できます。

炊飯=炊飯にかかる消費電力量(Wh/1回)÷1,000×1kWhあたりの電気料金単価(円)
保温=保温にかかる消費電力量(Wh/1時間)÷1,000×1kWhあたりの電気料金単価(円)

⚫︎3合以上5.5合未満の炊飯器の電気代シミュレーション
<マイコン炊飯器の場合>

炊飯(1回)96.8÷1,000×31=約3円
保温(1時間)11.06÷1,000×31=約0.35円

<IH炊飯器の場合>
炊飯(1回)121.5÷1,000×31=約3.76円
保温(1時間)14.1÷1,000×31=約0.44円

※電力量単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める1kWhあたり31円を元に算出
※消費電力量は経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2024年版」の平均値を元に算出

一般的にマイコン式のほうが電気代は安く済みます。ただし機種によって消費電力量は異なるため、取扱説明書などで確認しましょう。

こちらの記事では、電気代の違いや節約方法について紹介しています。ぜひ参考にしてください。

向いている人の比較

これまでの特徴から、おすすめのタイプは次のように分けられます。

<マイコン炊飯器がおすすめの方>
・電気代や炊飯器の価格など、費用をできるだけ抑えたい方
・シンプルな機能で十分な方
・単身〜夫婦2人の世帯

<IH炊飯器がおすすめの方>
・ごはんの味や食感にこだわりたい方
・多機能な炊飯器がほしい方
・家族の人数が多い方

マイコンとIHどっちを選ぶ?炊飯器選びのポイント

POINTと書かれた木のブロック
マイコン式にするかIH式にするか迷ったときは、コスパ・食感・機能性のどれを重視するかを基準に選ぶと良いでしょう。炊飯器を選ぶ際のポイントを紹介します。

コスパで選ぶ

ごはんの味にそれほどこだわりがなくコスパを重視する方は、マイコン式がおすすめです。機能がシンプルな分、手頃な価格帯の製品が多く、安いものだと数千円台で購入できます。また、電気代もIH式と比べると抑えられる傾向があります。ただし、中にはマイコン式とさほど変わらない価格のIH炊飯器もあるため、価格と機能のバランスを見て選ぶことが大切です。

お米の食感で選ぶ

お米の味や食感を重視したい方には、IH式がおすすめです。IH式は強い火力で一気に炊き上げるため、ムラのない安定した仕上がりが期待できます。保温機能も優れているものが多く、時間が経ってもふっくらもちもちのごはんを楽しめます。

価格の安いマイコン炊飯器は、3合以上炊く場合に炊きムラが出やすいので注意が必要です。水分が少ないと、かたくパサパサした炊き上がりになることもあります。

お米の炊き方のコツについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

機能性で選ぶ

IH式は温度の制御がしやすく、多くの便利機能を搭載した製品が多いのが特徴です。マイコン式にも機能が搭載された製品はありますが、精度や種類の多さはIH式の方が充実しています。ごはんの炊き方にこだわりたい方には、IH式がおすすめです。

<IH式によくある機能>
・炊き分け機能:お米の銘柄に合わせて炊き分ける
・蒸気カット機能:炊飯の際の吸気口からの蒸気を抑える
・調理機能:煮込み料理、パンの発酵などの調理メニューを搭載している
・エコ炊き機能:電気代を抑えて炊飯する

さらに、IH式には「圧力タイプ」と呼ばれる、釜の中に圧力をかけて炊き上げるモデルもあります。通常のIH式よりも高性能で炊き上がりの味が格段に良いと評判です。ただし、機能や性能が高くなるほど価格も上がるため、自分に必要な機能が備わっているかを確認して選ぶことがポイントです。

マイコンかIHか以外にも!炊飯器を選ぶときの注意点

炊飯器を選ぶときは、サイズや置き場所、お手入れ方法を事前にチェックしておくことが重要です。マイコン式・IH式以外にも注意しておきたいポイントを紹介します。

最適なサイズを知っておく

炊飯器選びでまずチェックしたいポイントはサイズです。炊きムラを防ぐためには、少し大きめサイズを選ぶのがポイントです。1合はだいたいお茶碗2杯分と覚えておきましょう。
<炊飯器のおすすめサイズ>
1〜2人暮らし 3~5合炊き
3~5人暮らし 5~5.5合炊き
3世代同居
8合~1升炊き

置き場所を決めておく

レンジの上に置かれた炊飯器とケトル
ほとんどの炊飯器は上蓋が開き、炊飯中は上部から蒸気が出ます。置き場所の上部に十分なスペースがあるかを確認しましょう。上にスペースを確保しにくい場合は、蒸気レス機能付きモデルを選ぶと安心です。また、目につく場所に置く場合は、デザインやカラーも考慮すると見た目もすっきりします。

炊飯器の置き場所に悩んでいる方は、こちらの記事をチェックしてみてください。

お手入れの仕方を確認しておく

炊飯器を拭く女性の手
炊飯器は毎日使うため、お手入れのしやすさも重要です。高機能なモデルは便利ですが、パーツが多かったり構造が複雑だったりすると、手入れが大変になる場合があります。コーティングや防汚加工の有無も機種によって異なるため、あらかじめ自分で扱えそうかを確認しておきましょう。

アイリスオーヤマのおすすめマイコン・IH炊飯器

多機能で見た目にもこだわった、アイリスオーヤマのおすすめ炊飯器を紹介します。買い替えや新規購入を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

IHジャー炊飯器5.5合/RC-ILA50

食卓に置かれたアイリスオーヤマの黒い炊飯器
アイリスのIHジャー炊飯器5.5合サイズの中で最も小さいコンパクトな炊飯器です。ごはんのかたさは好みに合わせて選択可能で、冷凍保存に適した炊飯メニューや50種の米銘柄に合わせて炊き上げられる炊飯メニューも搭載しています。

多機能ながらお手入れは簡単で、内釜と内蓋を洗うだけで手軽に済ませられます。マットな色味の5色展開で、インテリアにも自然になじむ炊飯器です。

マイコン炊飯器3合/RC-MGB30

インテリアに溶け込む炊飯器
ころんとした丸いフォルムが可愛らしい、マイコン式の炊飯器です。蓋側と底側に設置されたヒーターと極厚火釜で一気に加熱し、ごはんをふっくら炊き上げます。マイコン式ながら、好みの食感に合わせて炊ける炊飯メニューのほか、発酵・低温調理や自動調理メニューなど、多彩な機能も搭載しています。味・コスパ・機能・デザインすべてにこだわりたい方におすすめです。

マイコンとIHの違いを理解してぴったりの炊飯器を選ぼう

ご飯を食べる夫婦
マイコン式とIH式の炊飯器は、加熱方法や炊き上がり、価格などに違いがあります。まずは、毎日どんなごはんを食べたいかをイメージし、自分の好みや生活スタイルに合った一台を選びましょう。おいしいごはんがあれば、毎日の食卓がさらに楽しくなるはずです。

※こちらに掲載されている商品情報・価格・キャンペーンは掲載日時点での情報です。
※価格は変動することがございますのであらかじめご了承ください。

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