加湿器の寿命はどのくらい？適切なお手入れ方法と買い替えサインの見極め方

公開日：2025.12.08

最終更新日：2025.12.08

冬の室内は乾燥しやすく、肌荒れや喉の不調を感じることもあります。加湿器はそんな季節に欠かせない家電ですが、「どのくらい使えるの？」「そろそろ買い替えどき？」と悩む方も多いでしょう。加湿器の寿命の目安から正しいお手入れ方法、買い替えを検討すべきサイン、そして寿命を延ばすコツを紹介します。

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加湿器の平均的な寿命

加湿器の一般的な耐用目安は 3〜5年と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、種類や使用頻度、メンテナンスの頻度によって大きく変わることがあります。主な加湿器の種類とそれぞれの寿命の目安は以下の通りです。

＜加湿器の種類別の寿命＞

種類	寿命の目安	詳細
超音波式	約3年	超音波で水を振動させる機械が約5,000時間で寿命を迎えることがある
スチーム式（加熱式）	約5年	ヒーター部分の電熱線の寿命が1万時間程度
気化式	約5年	フィルターを使用するため、定期的なフィルター交換が必要こまめにお手入れをすれば、5年以上使えるケースもある
ハイブリッド式	約5年	複数の特徴を組み合わせているため効率的な加湿ができ、耐久性の高いタイプもある

カルキ汚れが加湿器の寿命に与える影響

加湿器を使用していると、白い粉や固まりが見られることがあります。これは水道水に含まれるミネラル成分が結晶化したもので、一般的に「カルキ汚れ」と呼ばれます。フィルターやタンクに蓄積すると加湿器の性能を低下させ、十分に加湿できない状態に。部品の劣化や異音・振動などを引き起こす可能性もあります。

さらに、カルキ汚れの蓄積から加湿器内部に雑菌やカビが繁殖することもあります。そのままの状態で加湿器を長期間使用し続けるとカビや菌が空中に放出され、体に悪影響を与えかねません。加湿器を快適かつ安全に長く使うには、定期的なメンテナンスが重要です。

【種類別】加湿器の寿命を延ばすお手入れ方法

加湿器を長く使用するには、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスの際は電源プラグを抜いてから行いましょう。加湿器の種類別にお手入れ方法を紹介します。

①超音波式

タンク内に雑菌が繁殖しやすいため、毎日の水交換とスポンジやブラシを使ったタンク内の掃除が基本です。使用しない間はカビや雑菌の繁殖を防ぐため乾燥させておきましょう。

振動子はやわらかい布や綿棒で汚れをやさしく拭き取ります。振動子に傷が付くと加湿器の性能が低下する可能性があるため、研磨剤入りの洗剤や硬いブラシの使用は避けてください。フィルターは水または弱アルカリ洗剤でやさしく押し洗いをします。

②スチーム式（加熱式）

タンクに水垢がたまりやすいため毎日水洗いをします。それでも水垢が気になるときは、タンクにクエン酸水※を入れて1時間ほど運転し、再度水洗いをするのがおすすめです。電極板は破損する可能性があるため研磨剤やブラシは使わず、クエン酸溶液のつけ置き洗いで水垢を落としましょう。

※クエン酸水：水1Lに対してクエン酸大さじ1を加えて溶かしたもの

③気化式

タンクは毎日水洗いをして清潔に保ちます。フィルターに水垢やカルキ汚れがたまりやすいため、2週間～1ヵ月に1度は弱アルカリ洗剤で押し洗いをしてください。洗浄しても汚れが気になる場合は、新しいフィルターに交換します。

送風ファンに付いたホコリは掃除機やブラシで取り除きます。羽の隙間も綿棒などを使って汚れを取りましょう。

④ハイブリッド式

ハイブリッド式は2つの機能を組み合わせているため、取扱説明書で確認しながらそれぞれの機能に合った方法で掃除します。

超音波式×スチーム式（加熱式）であれば水タンクや振動子、気化式×スチーム式（加熱式）なら水タンクやフィルターの掃除が必要です。加湿器によっては専用の洗剤やカートリッジがあるので、必要に応じて利用しましょう。

加湿器の手入れ方法については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

加湿器の掃除方法は？タイプ別のお手入れの仕方や汚れを防止するポイントを紹介

空気の乾きが気になる季節は、室内の乾燥対策に加湿器の使用が欠かせないのではないでしょうか。手軽に使える加湿器ですが、内部やフィルターには汚れがたまりやすいので、キレイに見えても定期的な掃除が必要です。この記事では、加湿器が汚れる原因や衛生的に保つポイント、タイプ別の掃除方法についても紹介します。

加湿器の買い替えサイン

一般的な加湿器の寿命は3～5年ですが、寿命が近づくとさまざまなサインが見られるようになります。以下のような変化が出てきたら買い替えを検討するサインです。

電源が入らない

ボタンを押しても電源が入らない、蒸気が出ないといった場合は加湿器の寿命や故障の可能性があります。モデルによってはタンクや加湿器内部に水が入っていないと電源が入らないこともあるため、内部を確認してみましょう。

電源を入れても加湿されない

電源を入れても部屋の湿度が上がらないときは、加湿器の寿命が近い可能性があります。以下を確認してみましょう。

＜湿度が上がらない場合に確認すること＞
・運転モードを変えても状態が変わらないか
・タンクの水が減っているか
・湿度センサーにゆっくり息を吹きかけると湿度が上がるか

湿度表示だけが故障している場合もあるため、湿度計を使い部屋の加湿状況を確認します。カルキでフィルターが詰まっている場合は、フィルター洗浄で改善することもあります。フィルター洗浄や交換をしても加湿されなければ、買い替えサインの可能性が高いです。

水漏れや異音がする

長時間使い続けることで加湿器が劣化し、水漏れや異音、振動が起こる場合は買い替えを検討するタイミングです。経年劣化によってクッション材の消耗やカートリッジの劣化、タンク下部の破損などが起こると水漏れや異音につながります。ひび割れや変色など、外観が傷んできた場合も買い替えのサインです。

加湿器の寿命を延ばすコツ

加湿器の寿命を延ばすには、定期的なメンテナンスに加えて使用する水の種類やシーズンオフの保管方法にも注意が必要です。加湿器をより長く、快適に使うためのポイントを紹介します。

コツ①｜適切な種類の水を使う

加湿器には指定された水を使用しましょう。水道水よりも蒸留水や浄水を使用すると、カルキの沈着を防いで加湿器内部の汚れを減らせます。ミネラルウォーターはミネラル成分を多く含んでいて、吹き出し口にカルキが付着しミストが出なくなる可能性があるため、避けた方が無難です。

コツ②｜完全に乾燥させてから保管する

加湿器を使用しないシーズンオフは、完全に乾燥させた状態で保管しましょう。水分が残っているとカビや雑菌が繁殖する原因になります。分解できる部品は分解し、乾いた布で拭くか自然乾燥をさせ完全に乾いてから、直射日光や高温多湿を避けて保管します。

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適切なメンテナンスで加湿器の寿命を延ばそう

加湿器の寿命は一般的に3〜5年ですが、使用頻度やお手入れの仕方によって何年使えるかが変わります。毎日の水交換や定期的な掃除を続けることで、長く快適に使えます。正しいメンテナンスで加湿器を清潔に保ち、乾燥する季節も心地良く過ごしましょう。

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