話題の真空断熱クーラーボックスの実力は? 夏キャンプでも安心の「HUGEL 真空断熱クーラーボックス」をレビュー

話題の真空断熱クーラーボックスの実力は? 夏キャンプでも安心の「HUGEL 真空断熱クーラーボックス」をレビュー

キャンプやバーベキューに欠かせないクーラーボックス。各社からさまざまな商品が発売されており、どれにしようか悩む方も多いのでは?最近は猛烈な暑さに見舞われる日も増え、保冷力の高いクーラーボックスが注目されています。そこで、クーラーボックスを選ぶ際のポイントを解説!さらに高い保冷力と優れたコスパで話題の、アイリスオーヤマのHUGEL 真空断熱クーラーボックスを使ってみた感想を紹介します。

話題の真空断熱クーラーボックスの実力は? 夏キャンプでも安心の「HUGEL 真空断熱クーラーボックス」をレビュー

キャンプ&家電大好きライター 澄田 直子

家電をはじめ、アウトドアアイテムなど細々としたギアが好き。WEBや雑誌などでアウトドアギアをベースに執筆。

クーラーボックスのタイプはハードとソフト、どちらを選ぶ?

ハードタイプのクーラーボックス
クーラーボックスには、ハードタイプとソフトタイプがあります。ハードタイプは、ウレタンフォームや発泡スチロール、真空断熱パネルなどの断熱材が使われ、保冷力が高いのが特徴。一方のソフトクーラーはポリウレタンやアルミなど、断熱性のあるやわらかい素材でできています。
ソフトクーラーは軽く、使わないときはコンパクトに畳めますが、保冷力ではハードタイプに劣るので、デイキャンプといった短時間の使用におすすめ。1泊2日以上のキャンプにはハードタイプのクーラーボックスが良いでしょう。

クーラーボックスはどれくらいの容量が必要?

開いたクーラーボックス
あくまで目安ですが、大人2人で1泊2日のキャンプの場合約25L、2泊3日の場合40L程度あると良いでしょう。大人2人、子ども1~2人の場合1泊2日で40Lが目安。家族で連泊する場合は60Lあると安心です。

話題の真空断熱パネルって?

このところよく耳にする「真空断熱」という言葉。真空断熱とは、金属やガラスなどの間に真空の状態を作り出すことで熱の伝導を小さくし、保冷・保温に優れた状態を維持する構造で、 水筒やタンブラー、冷蔵庫などに使用されています。
真空断熱パネルの説明
数年前からキャンパーの間ではこの技術を使用したクーラーボックスが話題。その理由は、なんといっても圧倒的な保冷力にあります。「まるで冷蔵庫を持ち歩いているみたい」という称賛の声も聞こえるほど。特に夏の暑さが厳しい昨今、真空断熱パネルを採用したクーラーボックスの需要が増しています。

アイリスオーヤマのHUGEL 真空断熱クーラーボックスをレビュー

今回試用してみたのは、アイリスオーヤマのHUGEL 真空断熱クーラーボックス40L。
アイリスオーヤマのHUGEL 真空断熱クーラーボックス40L
家電メーカーであるアイリスオーヤマの冷蔵庫の仕組みを応用し、6面すべてに真空断熱パネルを使用。なんと最大13.3日※という圧倒的な保冷力を誇るクーラーボックスです。
※容量比40%の氷をクーラーボックスに入れ、30℃9時間~20℃15時間で保管後に氷重量を測定。氷が溶け切るまでの時間を算出。実際の使用状況、環境等によって保冷力は異なります。

気になるスペックは?

まずは、サイズをチェックしましょう。
HUGEL 真空断熱クーラーボックスのサイズ感
外寸は、幅約63.4×奥行約41.6×高さ約41.3㎝。内寸は幅約47.3×奥行約26.9×高さ約31.5㎝で、保冷パネルの厚さは14.7~16.1㎝。真空断熱パネルを使ったハードクーラーは、どうしても外壁の厚さが気になりますが、この厚さが保冷力を高めてくれる要の部分です。
HUGEL 真空断熱クーラーボックスの中
他メーカーの真空断熱クーラーボックスと比較しても同程度かやや薄め。それでこの保冷力なので、申し分ないでしょう。容量も十分で、2Lのペットボトルなら14本を立てて収納することができます。重さは約8.6㎏です。

持ちやすさ&移動時への配慮がグッド

HUGEL 真空断熱クーラーボックスを持つ人
重さが8.6kgというとやや重いかな……と感じますが、これも類似商品と比べて標準程度の重さと考えて良いでしょう。左右に持ち手がついており、指にフィットするように設計されているので、比較的重量を感じにくくなっています。
HUGEL 真空断熱クーラーボックスのゴム足
さらに、底面は4つのコーナーにゴム脚がついていて、車に積み込んで移動するときに滑りにくいのも良いですね。

注目は上蓋の内側の保冷剤ホルダー

冷気は高いところから低いところに移動するので、上部に保冷材ホルダーがあるのは実に効果的。ゴム製のホルダーに固定する方式なので、どんな保冷剤でもOKです。
保冷剤をセットしたクーラーボックス
最近の超強力保冷剤は、うっかり食材に触れると食材をカチコチに凍らせてしまうほどの保冷力。缶ビールや卵などをシャリシャリに凍らせてしまった経験のある方もいるかもしれません。そのため食材に直接触れないよう、保冷剤との間にアルミシートや新聞紙などを一枚かませる必要があるのですが、保冷剤が上部にあればその心配はなし。この上部保冷剤ホルダーはすべてのクーラーボックスに導入してほしいと思うくらい便利でした。

平らな鉄板がテーブル代わりに

HUGEL 真空断熱クーラーボックスのテーブル
フラットなクーラーボックスの天板は、テーブルとしても使えます。表面は傷がつきにくいシボ加工が施されているので安心。サブテーブルとしてはもちろん、ソロ~デュオキャンプならばこれで代用できそう。

耐荷重100kgなのでイス代わりにもなる!

イスの代わりになるHUGEL 真空断熱クーラーボックス
クーラーボックスの耐荷重は100kg。ちょっと腰掛けたいな~というときに活躍します。キャンプの道具で意外とかさばるもののひとつがイス。
人数分用意すると結構な荷物になってしまうので、1人分はこれで代用するのもあり。またちょっとした脚立代わりにも使えてなにかと便利です。

このハイスペックの真空断熱クーラーボックスが3万円以下!

真空断熱クーラーボックスというと、値段が高くてなかなか手が出ないというイメージがありますが、アイリスオーヤマの真空断熱クーラーボックスは40Lでなんと2万6800円。ちなみに、他メーカーの真空断熱クーラーボックスは35~45Lで6万円前後。若干のスペックの違いがあるものの、3万円を切るのはかなりのハイコスパ。さすがアイリスオーヤマといったところです。
真空断熱クーラーボックスのカラーバリエーション
ちなみにカラーは写真のチャコールグレーの他、ホワイトアッシュを用意。お好みのテイストでチョイスできます。

知っておきたい! 保冷力を高めるために押さえておきたいポイント

保冷剤を入れたクーラーボックス
保冷力の高いアイリスの真空断熱クーラーボックスですが、いくつかコツを押さえておくことで、さらに長く冷たさを保つことができます。

コツ1:食材はあらかじめ冷やしておく

クーラーボックスに入れる食材は、よく冷やしておきましょう。ペットボトルのお茶や水などは、凍らせておくと保冷剤代わりになります。溶けたらそのまま飲料水として使えるので便利。また、クーラーボックスを予冷しておくのも効果的。食材を入れる前に氷や予備の保冷剤で冷やしておくと、冷たさが長持ちします。
なるべく隙間ができないよう詰めて入れるのもポイント。スペースが余りそうなら氷を入れたチャック付きポリ袋などに氷を隙間に詰めておくと良いでしょう。

コツ2:保冷剤は上に置く

先ほど述べた通り、冷気は上から下に向かいます。保冷剤は上に設置するのがポイント。ただ、いくら保冷力が強いといっても30℃を超える真夏のキャンプでは、保冷剤1個だけでは心許ないことも。壁面や底面にも数個置いておくと良いでしょう。ただし凍って困るものは保冷剤に触れないように、新聞紙やアルミシートなどで凍結を防ぎましょう。

コツ3:日なた、直置きを避ける

当然ですがクーラーボックスに直射日光はNG。タープの下など涼しい場所に設置しましょう。また、地面に直接置くのも避けたいところ。地面から伝わる熱は予想以上に高く、クーラーボックスを温めてしまいます。クーラーボックス専用のスタンドは安定感もありおすすめですが、なければツールボックスなどの上でもOK。その場合、ツールボックスの耐荷重はしっかりとチェックしておきましょう。

真空断熱クーラーボックスは猛暑のキャンプの救世主

2つのアイリスオーヤマクーラーボックス
昨年に続き、今夏も猛暑との予想も。食中毒などを防ぐためにも、しっかりと保冷できるクーラーボックスを持っておきたいものです。保冷力の弱いクーラーボックスだと何度も氷を買い足さねばならないし、氷が溶けて食材が水浸しになるのも地味に不快です。アイリスの真空断熱クーラーボックスには、紹介した40Lの他、ソロ&デュオキャンプにぴったりの20L、連泊のファミキャンに嬉しい60Lもラインナップ。お好みに応じて選んでください。
今回ご紹介した40Lサイズはこちら。
ソロキャンプ・デュオキャンプにぴったりの20Lサイズ。
連泊のファミリーキャンプにぴったりな60Lサイズは、驚異の22日保冷!
※記事内の商品価格は2024年5月時点のものです。価格は変動することがございますのでご了承ください。

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