蛍光灯からLEDの交換に工事が不要なケースとは?
公開日:2022.10.21
更新日:2025.08.26

2027年に蛍光灯の製造・輸出入が終了
2023年10月末に開催された水俣条約の第5回締約国会議で、直管蛍光灯の製造と輸出入を2027年末までに禁止することが決定されました。
一般照明のすべての蛍光灯の製造が終了することとなります。
蛍光灯をLED照明器具に交換する際の注意点
照明器具に適合しないLEDランプを使用すると、発煙や火災などの重大事故につながる恐れがあります。
LEDランプは従来の白熱灯や蛍光灯とは構造や電気特性が異なるため、器具との相性が非常に重要です。
誤った組み合わせは安全性を損ない、事故の原因となる可能性があります。
また、照明器具メーカーの製品保証は、指定されたランプを使用した場合にのみ適用されるため、LEDランプに交換すると保証が無効になることがあります。「ランプを交換すれば照明器具は長く使える」という考え方は誤解であり、交換時には器具の仕様やメーカーの注意事項を十分に確認することが大切です。
安全に使用するために、正しい知識と情報の確認必要です。
照明工業会の「LEDランプに交換する際のご注意」をご確認ください。
直管LEDランプに交換する際のご注意
(リンク先:https://www.jlma.or.jp/anzen/chui/pdf/JLMAP2013_changeLEDLamp.pdf)
環形LED光源に交換する際のご注意
(リンク先:https://www.jlma.or.jp/anzen/chui/pdf/kankeiLEDchui.pdf)
LED照明の交換は器具ごと行うことを推奨
照明器具には耐用年限があるにもかかわらず、見過ごされているのが現状です。10年を過ぎた照明器具は、外観だけでは判断できない器具の劣化が進んでいます。
例えば、器具内の部品(安定器・ソケット・電線など)が絶縁劣化等により、まれに発煙事故に至る場合があります。
安全性の面からも早めの点検と、器具ごと交換もご検討ください。
蛍光灯からLEDの交換に工事が不要なケースと必要なケースについて
まず、LEDの交換の際に工事が不要なケースから解説します。その後に必要なケースについてまとめますので、ぜひ参考にしてください。
工事が不要なケース
工事が不要なケースは、天井への引掛けシーリングローゼットや白熱電球の照明機器です。例えば、一般家庭でよく使われているシーリングライトやペンダントライトは、角型や丸形の配線器具が天井に設置されています。このような照明器具はLEDライトをそのまま取り付けるだけで交換することが可能です。
工事が必要なケース
工事が必要なケースは、既存蛍光灯器具に取り付けられている「安定器」がある場合です。LEDに適した電気配線にするための工事のことを『バイパス工事』とよびます。通常の蛍光灯の照明器具には、安定器という装置が使われています。バイパス工事をせずにLEDを使用してしまうと安定器に電流が流れてしまうため、安定器自体が劣化してしまうと照明が点灯しなかったり、余分な電力を消費してしまうため十分な節電効果を得られなかったりするのです。また、直接配線を触らないと交換できないものは配線工事が必要になります。自分で取り付けると漏電や火災の原因になるため、バイパス工事が必要です。
下記が照明器具の具体的な交換方法です。
- 直管蛍光灯器具 器具交換またはバイパス工事
- ダウンライト(電球型ダウンライトを除く) 器具交換
それぞれの照明器具の概要やバイパス工事、交換方法について解説します。
直管蛍光灯器具
直管蛍光灯器具は、学校やオフィスなどでよく使われています。直管蛍光灯器具には、3つのタイプがあり、種類ごとに工事が必要なものと不要なものがあります。
工事が不要なタイプは、直流電源内蔵の既設安定器接続形の直管蛍光灯です。このタイプは元々使用している安定器にLEDを取り付けることができます。ただし、仕様はお使いのメーカーによって異なるため、ご確認・ご相談の上で取り付けるのがおすすめです。
ダウンライト
ダウンライトは、天井に埋め込むタイプの照明器具です。小型のものが主流で、メイン照明の補助的な明かりとして用いられることがよくあります。ご家庭であれば、廊下や収納スペース、オフィスの場合はエントランスやエレベーターホールに設置されていることが多いです。
LED照明をご検討の方、お気軽にご相談ください
LED照明器具へ交換するメリット
LED照明は消費電力が少なく、発熱も抑えられるため冷暖房の負荷軽減にもつながり、オフィス全体での節電効果が期待できます。
すべての照明をLEDに交換することで、電力使用量の削減がより顕著になります。
さらに、LEDは長寿命で交換頻度が少なく、メンテナンスの手間も大幅に軽減されます。
紫外線を含まないため、印刷物や展示物の色褪せを防ぎ、虫の発生も抑えられ、清潔な環境を維持できます。
省エネ・長寿命・環境配慮の観点から、LED照明はSDGsにも合致した持続可能な選択肢であり、企業の環境経営や社会的責任の実現にも貢献します。
まとめ
今回は、蛍光灯からLEDの交換をする場合、工事が不要なケースと必要なケースについて解説しました。工事が必要であるのにも関わらず、LEDライトをそのまま使用していると火災の原因になることがあります。そのため、工事の必要・不要を見極めて適切な対応を取ることが重要です。
アイリスオーヤマでは、LED照明導入にあたりご要望のヒアリングから製品の選定、施工まで一貫して対応可能です。
最大10年※1の長期保証など、アフターフォローも充実しているため、安心して導入いただけます。
早く節電したい、施設に合った照明を選びたいなど、LED照明をご検討中の方には、Webからでもお申し込みできる「LED節電パック」や初期費用0円でLED導入ができる「LEDレンタルプラン」
がおすすめです。
お気軽にお問い合わせください。
掲載内容、製品、サービスは、
下記までお問い合わせください。
022-253-7095
〈受付時間〉平日9:00〜17:00(夏季休業、年末年始期間を除く)
資料ダウンロード
製品の詳細情報などが無料でご覧いただけます。
資料請求フォームご入力後の確認メールからダウンロードできます。