脱毛は何歳から?ムダ毛ケアをする上で知っておきたいポイントを医師が解説

脱毛は何歳から?ムダ毛ケアをする上で知っておきたいポイントを医師が解説

昨今、「脱毛」を検討する年齢が若年化していると言われています。「若いうちからの脱毛は、肌へのダメージが大きいのでは?」と心配な親御さんは多いのではないでしょうか。そこで、何歳くらいから脱毛をしてもよいのか、自己処理をするときはどんな点に注意したらよいのか、高梨医院の吉岡容子先生に教えていただきました! 医療脱毛と家庭用光美容器の違いも押さえて、ご自身やお子さんにとって何がベストなのか、選択の参考にしてみてください。

脱毛は何歳から?ムダ毛ケアをする上で知っておきたいポイントを医師が解説

+1 Day 編集部

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▼お話を聞いたのは…
医療法人容紘会 高梨医院 院長 吉岡容子先生

医療法人容紘会 高梨医院 院長 吉岡容子先生

東京医科大学卒業、麻酔科学講座入局。 麻酔科退局後、 皮膚科・美容皮膚科を経て、平成24年より医療法人容紘会 高梨医院皮膚科・ 美容皮膚科を開設。
院長として現在も勤務。 日本レーザー医学会、日本抗加齢医学会、日本美容皮膚科学会など数多くの学会に所属する。

今、脱毛が低年齢化している?

腕を気にする女の子
子育てメディア「ママソレ」を運営するKG情報が2023年に行った脱毛に関するアンケートによると、回答を得られた小中高生のうち、男子では5.6%、女子では12.5%に脱毛の経験があることがわかりました。さらに高校生に限定すると、脱毛経験者は25%に増えます。
また、脱毛は未経験でも「脱毛に興味がある」と回答した割合は、小学生の低学年で15.4%、高学年で32.0%、高校生になると76.5%に。脱毛への関心の高まりがうかがえます。
実際のところ、脱毛の施術を受ける若年齢層は増えているのでしょうか。吉岡先生にお聞きしました。

――脱毛で来院されるお客様に若い方が増えている、と感じることはありますか?

吉岡先生:親世代に脱毛を経験されている方が多く、脱毛に関する意識が高いため、必然的にお子様など若年層の方も脱毛への関心が高まっている傾向にあります。そのため親子で来院されることが多くなりました。

低年齢のうちから脱毛を行うリスク

寄り添う親子
脱毛には、コンプレックスを解消できる、肌をキレイに保てるなどメリットが数多くあります。しかし、実際に子どもから「脱毛したい」と相談された場合、親として脱毛のリスクが気になるのではないでしょうか。そもそも脱毛は何歳から可能なのか、吉岡先生に聞いてみました。

――脱毛自体は何歳から大丈夫なのでしょうか?

吉岡先生:ご本人に「脱毛をしたい」という意思があれば、何歳からでも大丈夫です。
ただし、子どもの肌は大人よりもデリケートであるため、脱毛によって肌ダメージを受けやすい可能性があります。また、痛みや熱を感じやすい子どももいるでしょう。若年層のうちから脱毛を行うなら、肌の状態を正しく把握して適切な方法を選ぶことが大切です。

ムダ毛を自己処理する場合の懸念点

3本のカミソリ
ムダ毛の処理方法には大きく分けて、エステや医療機関で脱毛の施術を受ける方法と自宅で自己処理する方法があります。

家庭での自己処理は、カミソリを使って剃毛したり、除毛クリーム(毛を溶かして取り除くもの)やワックス(毛をワックスとともに剥がして脱毛するもの)を使ったりする方法が一般的です。しかし、繰り返しカミソリやクリーム、ワックスなどでムダ毛を処理すると、肌を傷つける恐れも……。
家庭でムダ毛の自己処理をするときに気をつけるポイントについて、吉岡先生に教えていただきました。

――カミソリや電気シェーバー、除毛クリームなどを使い、家庭でムダ毛を自己処理する上での懸念や注意点はありますか?

吉岡先生:カミソリや電気シェーバーは、皮膚に傷をつけてしまう可能性があります。また、傷からの感染、炎症、毛嚢炎(毛穴の奥の毛根を包んでいる部分の炎症)などのリスクが高いため、正しい方法で清潔に行わなければなりません。カミソリや電気シェーバーを使用する際は、十分な保湿と清潔な器具の使用を心がけましょう。
除毛クリームやワックスは比較的肌への負担は少ないのですが、薬品を使用するため、肌に合わない場合に接触性皮膚炎などの副作用を起こすことがあります。肌に刺激や異常を感じた場合はすぐに使用を中止し、医療機関に相談しましょう。
なお、家庭でムダ毛が気になる肌をケアするには、家庭用光美容器を使用する方法もあります。家庭用光美容器にはレーザー式や冷却しながら行うIPL式などがあり、カミソリや脱毛クリームなどを使用する方法より肌にやさしいのが特徴です。
ムダ毛の処理方法について、種類とそれぞれのメリット・デメリットをこちらの記事で紹介しています。

医療脱毛と家庭用光美容器の違い

脱毛の施術を受ける人
家庭用光美容器は、フラッシュやレーザーなど光を肌に照射して、ムダ毛に熱エネルギーを与えて、ムダ毛を目立ちにくくするアイテム。肌に負担が少なく、やさしくケアができるのが魅力です。医療脱毛と根本的な原理は似ていますが、効果が異なります。

――医療脱毛と家庭用光美容器の違いを教えてください。

吉岡先生:まず、出力が違います。医療脱毛は毛根やバルジ領域を破壊し、永久に発毛をストップさせます。そのため、機器を使用できる施術者は医師または看護師です。医療脱毛機も、IPL、蓄熱式、熱破壊式などさまざまで、患者さまの肌質や毛の状態によって使い分けることができます。
家庭用光美容器は出力が弱く永久脱毛はできませんが、毛根にダメージを与えて手軽に太い毛を細くしたり、一時的に減毛したりするのに適しています。使用する場合は適切な使用頻度を守り、熱傷に注意しましょう。
家庭用光美容器と医療脱毛のメリット・デメリットやどんな人に向いているのかをまとめました。
家庭用光美容器 医療脱毛
メリット 自宅で自分のペースでムダ毛のケアができる

高い脱毛効果を得られる
専門家のアフターケアを受けやすい
デメリット 永久脱毛はできない
継続してケアを行う必要がある
コストが高い

向いている人 クリニックに通う時間がない人
ムダ毛のケアを他人に見られるのが恥ずかしい人
過去に脱毛経験がある人
脱毛にかける時間とお金に余裕がある人
永久脱毛したい人
家庭用光美容器と医療脱毛は、それぞれ一長一短あるため、うまく使い分けながらムダ毛のケアを行うのがおすすめです。

医療脱毛は高い効果を感じられますが、定期的に通院する必要や自己処理・脱毛サロンなどと比較するとコストが高い傾向にあります。一方、家庭用光美容器は一時的にムダ毛が目立たない肌に整えることで、ケアの頻度が減ったり肌触りがなめらかになったりと、効果はマイルドです。しかし自宅で自分の好きな時間にケアできるメリットがあります。

自分に合った脱毛方法を見つけて自信がもてる肌に

高校生の女の子ふたり
脱毛方法は医療機関での施術から自宅での自己処理まで、さまざまあります。効果の高い医療脱毛は費用面で負担が大きく、自己処理の場合は肌ダメージや効果が気になるなど、それぞれにメリット・デメリットがあります。違いを理解して、自分に合った方法を見つけることが大切です。
「MiCOLA(ミコラ) 光美容器」
アイリスオーヤマの「MiCOLA(ミコラ) 光美容器」は、強力冷却機能搭載で肌への刺激を感じにくくしているため、冷却ジェルいらずで手軽に使えます。照射レベル9段階に加え、肌色を感知しパワーを自動調整できるため、光美容器を初めて使う方にも安心です。インテリアになじみ、コンパクトで使いやすいデザインも特徴です。
以下の記事では「MiCOLA光美容器」を、大学生を含む3名の方に実際に試してもらいました。
家庭用光美容器が気になる方は、こちらの記事もチェックしてみてください!

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