

家具の転倒防止対策5選!地震に備えたアイテムと使用方法、注意点を詳しく解説
公開日:2023.07.04
最終更新日:2024.09.02
いつ起こるかわからない地震には日頃の備えが大切です。中でも防災アイテムの準備や家具の転倒防止対策は欠かせません。しかし、何から始めて良いかわからない方も多いでしょう。今回は家具の転倒防止対策や、おすすめのアイテム、使用する際の注意点について解説します。きちんと対策をすることで、地震による二次被害を防ぎましょう。
INDEX
- 家具の転倒防止対策はなぜ必要?
- 家具の転倒防止対策5選
- ①できるだけ部屋にものを置かない
- ②レイアウトを工夫する
- ③重たいものは低い位置に置く
- ④家具を購入する場合は背の低いものも選ぶ
- ⑤家具にあわせた方法で固定する
- 転倒防止におすすめのアイテム&使用方法
- 転倒防止粘着マット
- 転倒防止粘着マット/ECT-4054
- 家具転倒防止伸縮棒
- 家具転倒防止耐震バー Mサイズ/KTTB-M
- 転倒防止ベルト
- 家具転倒防止プレート
- 家具転倒防止プレート(1枚入り)/ZJTP-60
- キャスターストッパー
- ガラス飛散防止フィルム
- 飛散防止フィルム/HBF-3218N
- L字型金具
- 家具の転倒防止アイテムを選ぶ際の注意点
- 耐震性能と耐圧性能を確認する
- 設置場所に適したアイテムを選ぶ
- 壁に固定する場合は桟を探し出す
- 積み重ねた家具の上下を連結する
- 「もしも」に備えて家具の転倒防止対策をはじめよう

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家具の転倒防止対策はなぜ必要?

地震の際に家具が転倒すると怪我の恐れがあるため、未然に対策をしておくことが大切です。近年発生した地震では、家具の転倒や移動による負傷者が30~50%(※)でした。
また、家具の転倒によってストーブのスイッチが押されてしまい、火災が起きたり、避難経路を塞いで閉じ込められたりなどの二次被害が発生する恐れもあります。このような二次被害から身を守るためにも、家具の転倒防止対策は重要です。転倒防止アイテムの設置は手軽なものが多く、誰でもすぐに始められます。
また、家具の転倒によってストーブのスイッチが押されてしまい、火災が起きたり、避難経路を塞いで閉じ込められたりなどの二次被害が発生する恐れもあります。このような二次被害から身を守るためにも、家具の転倒防止対策は重要です。転倒防止アイテムの設置は手軽なものが多く、誰でもすぐに始められます。
家具の転倒防止対策5選

地震による家具の転倒は、レイアウトや置き方などを工夫防止することも重要です。二次被害から身を守るためにも、ぜひお部屋の中をチェックしてみてください。
①できるだけ部屋にものを置かない
クローゼットや収納家具を活用し、できるだけ生活空間にものを置かないことが大切です。特に寝室や子ども部屋は、寝ているときに家具が倒れてこないよう、大型家具を置かないほうが安全です。収納スペースの関係で設置したい場合は、なるべくドアや寝るスペースからは離れた場所に置きましょう。
もし地震が発生したら、すぐにものを置いていない空間に逃げて二次被害を防ぎます。
もし地震が発生したら、すぐにものを置いていない空間に逃げて二次被害を防ぎます。
②レイアウトを工夫する
家具のレイアウトは、避難経路を塞がない配置が必要です。部屋の出入口や廊下には家具類を置かず、備え付けの家具などを使用するのがおすすめ。また転倒だけではなく、引き出しが飛び出してくる場合も考え、置く方向を考慮します。窓際や出入り口には重いものや、転倒、落下、移動しやすいものは置かないようにしてください。
③重たいものは低い位置に置く
重いものほど下に収納すれば、家具の重心を下げることができ、倒れにくくなります。また重いものが高い位置から落下する二次被害も防げます。例えば辞典や全集のような重たい本や、陶器でできた食器などは下に置くのが基本。できるだけ家具の上にものを置かないことも重要です。
④家具を購入する場合は背の低いものも選ぶ
背が低い家具は比較的倒れにくく、転倒した際に頭の上に落ちてくるなどの被害は少なくなります。ただし、滑らないためのアイテムを使用するなど、対策は必要です。
⑤家具にあわせた方法で固定する
タンスのように壁に面している家具は、転倒防止用の器具で固定します。また背の高い本棚や食器棚は、転倒防止用の突っ張り棒などを天井との間に設置すると安定します。
キャスターが付いた家具の場合は常にロックをし、滑らない対策を。壁面に接してない机やイスなどの家具は、滑り止めを使用しましょう。
キャスターが付いた家具の場合は常にロックをし、滑らない対策を。壁面に接してない机やイスなどの家具は、滑り止めを使用しましょう。
転倒防止におすすめのアイテム&使用方法
家具の大きさや種類、強度や設置環境によって適切なアイテムは異なります。アイテムごとの特徴と使用方法を紹介します。
転倒防止粘着マット

粘着マットは家具の底面と床面を接着し、地震の振動を吸収するアイテムです。また、滑り止め防止にもなります。家具の下に挟み込んだり、壁に貼り付けたりするだけと設置も簡単。切って使えるタイプも多いので、家具以外にもテレビや大きな花瓶にも使用できます。
▼アイリスオーヤマのおすすめアイテム
転倒防止粘着マット/ECT-4054

家具や家電などの底面に貼るだけで、地震による転倒・落下を防止する粘着マットです。優れた粘着性で、あらゆる場所に使えます。好きな大きさにカットも可能です。
家具転倒防止伸縮棒

食器棚や本棚、タンスなど背の高い家具を固定するときに活躍する家具転倒防止伸縮棒。家具と天井の隙間に設置できるため、ねじやくぎが不要なため、賃貸住宅でも設置できます。なお粘着マットやストッパーと組み合わせれば、強度が高まります。
強度の高いタイプが多いため、しっかりと家具を固定したい人におすすめです。棒の設置面がやわらかい素材のものを選べば、家具が傷つく心配もありません。
強度の高いタイプが多いため、しっかりと家具を固定したい人におすすめです。棒の設置面がやわらかい素材のものを選べば、家具が傷つく心配もありません。
▼アイリスオーヤマのおすすめアイテム
家具転倒防止耐震バー Mサイズ/KTTB-M

設置面に発泡ポリエチレン使用しているため、天井や家具にキズがつきにくく、賃貸住宅でも安心して使える家具転倒防止耐震バーです。付属の工具で簡単に組み立ても可能。目立ちにくいスタイリッシュなデザインなので、キッチンや寝室、子ども部屋といろいろな場所で使いやすいでしょう。
転倒防止ベルト
転倒防止ベルトは、壁と家具をベルトでつなげて固定します。転倒防止ベルトの種類は主に3つあります。
種類 | 留め方 |
ビス | 壁と家具に金具とビスを打ち込んでベルトで固定する |
粘着パット | 壁や家具に穴を開けずに固定する |
冷蔵庫転倒防止 | 壁に打ち込んだビスと冷蔵庫背面の取っ手などをベルトで固定する |
本棚や食器棚などは、ビスや粘着パットで固定します。穴の開けられない家電製品は、粘着パット式が主流です。
家具転倒防止プレート
家具の手前に家具転倒防止プレートを挟み込むことで、壁側に傾かせて固定します。床に跡が残りにくく、重い家具でも簡単に設置できます。カッターやハサミで、好みの大きさにカットできるタイプが便利です。
▼アイリスオーヤマのおすすめアイテム
家具転倒防止プレート(1枚入り)/ZJTP-60

タンスや食器棚など家具の下に敷くだけで転倒リスクを減らす家具転倒防止プレートです。ハサミやカッターで長さを自由にカットできます。半透明の合成樹脂なので目立ちにくく、インテリアの邪魔をしません。
キャスターストッパー
キャスターストッパーは、キャスターの下に置いて家具の移動を防止するアイテム。ソファーやキャスター付き家具、ストッパーがついていない家具の滑り出しを防ぎます。
また畳や、絨毯の凹みを予防するアイテムとしても使用できます。目立たないカラーを選べば、インテリアも損なわずに使用できるでしょう。
また畳や、絨毯の凹みを予防するアイテムとしても使用できます。目立たないカラーを選べば、インテリアも損なわずに使用できるでしょう。
ガラス飛散防止フィルム
ガラス飛散防止フィルムは、地震や台風のときに起こるガラスの破片飛散を防ぐアイテムです。窓ガラスや食器棚、ガラスケースなどに活用できます。種類によってはUVカットや、目隠しなどの+α機能がついているものもあります。
飛散防止フィルムには室内に貼る内貼り用と、室外に貼る外貼り用がありますが、防災目的であれば内貼り用で十分です。
飛散防止フィルムには室内に貼る内貼り用と、室外に貼る外貼り用がありますが、防災目的であれば内貼り用で十分です。
▼アイリスオーヤマのおすすめアイテム

飛散防止フィルム/HBF-3218N
ガラスが割れた際の飛び散りを防ぐ飛散防止フィルムです。割れたガラスによる二次被害を防ぐことができます。透明フィルムなので、視界を妨げません。
また地震だけでなく、台風についても家の中と外でそれぞれの対策を講じることが重要です。台風対策の備えについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
L字型金具

タンスのような大きな家具を木ネジやボルトで壁に固定するL字型金具。主に上向き取り付けと下向き取り付けがありますが、強度が高いのは下向き取り付けです。ただし壁に穴をあけてしまうため、賃貸住宅には不向きといえます。また、強度が高い壁下地の柱や桟に打ち込む必要があるため設置の難易度は高めです。
家具の転倒防止アイテムを選ぶ際の注意点

家具の転倒防止を高めるには、性能や設置場所を確認してアイテムを購入する必要があります。正しく使用しないと転倒を防げないこともあるため、注意点を確認して適切な対策をしてください。
耐震性能と耐圧性能を確認する
家具と天井で支えるポール式器具を購入する際は、必ず耐圧性能を確認します。耐震とだけ記載されているものではなく、震度6強や震度7に耐えられると明記しているものがおすすめです。
大型家具や家電を支えるなら、耐圧150~200kg程度は必要といわれています。また、接地面積が大きいほど、固定力は強まります。設置は必ず家具に対して左右対称かつ圧力が均等にかかる場所を選びます。
大型家具や家電を支えるなら、耐圧150~200kg程度は必要といわれています。また、接地面積が大きいほど、固定力は強まります。設置は必ず家具に対して左右対称かつ圧力が均等にかかる場所を選びます。
設置場所に適したアイテムを選ぶ
家具と天井までの高さや、壁との距離に対して適切なものを選びましょう。近すぎたり遠すぎたりしてしまうと、強度を保てません。壁や家具に傷をつけたくないのであれば、圧着面にゴムやウレタンなどクッション材を使用したものがおすすめ。転倒防止アイテムと家具との相性を確認するのもポイントです。
壁に固定する場合は桟を探し出す
L字型金具は強度が高い柱や桟などの壁下地に打ち込む必要があります。石膏ボードには取り付けできないため、注意が必要です。壁の柱や桟は、100円ショップやホームセンターで購入できる「下地チェッカー」で探せます。鉄筋コンクリートの住宅で金具を用いて固定したい場合は、プロに相談しましょう。
積み重ねた家具の上下を連結する
積み重ねて使う家具の場合、一部だけを固定しても重ねた部分が地震で転倒してしまう危険性があります。家具の側面や背面を上下で連結させ、重心を下にすることで転倒を防止できます。上下を連結した上で、壁に最上部を固定するか、上下の家具それぞれを固定してください。
「もしも」に備えて家具の転倒防止対策をはじめよう

地震による二次被害を防ぐためにも、家具の転倒防止を対策は必須です。転倒防止アイテムを初めて購入する場合には、簡単に設置できる粘着マットやポール式の器具がおすすめ。さまざまな防災アイテムがあるので、それぞれの家具にあわせたアイテムをチェックしてみましょう。
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※価格は変動することがございますのであらかじめご了承ください。
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