

通電火災とは?発生原因を解説 | 予防策と備えておきたい防災グッズを紹介
公開日:2024.12.10
最終更新日:2024.12.10
通電火災とは、災害などによって停電が発生した後、再び通電する際に起こる火災のことを指します。災害発生直後に起こるわけではないため、あらかじめ発生要因や予防策を理解しておくことが重要です。通電火災の原因と予防策について解説します。
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通電火災とは

通電火災とは、停電後に電気が復旧した際に発生する火災のことです。地震や台風などの自然災害で停電が発生すると、電気ストーブやアイロンなどの電気機器の電源が切れるのが一般的です。これらの機器が復旧した際、床に倒れていたり、可燃物に触れていたりすると、火災が発生することがあります。
阪神淡路大震災や東日本大震災の際に発生したほか、近年では大型の台風によっても通電火災が発生しており、対策が必要です。
阪神淡路大震災や東日本大震災の際に発生したほか、近年では大型の台風によっても通電火災が発生しており、対策が必要です。
通電火災の発生原因

通電火災は、電気機器が通電することで周囲のものを過熱させたり、配線や電気機器自体が損傷して出火したりするなど、複数の要因によって発生します。通電火災の発生原因を見ていきましょう。
電気機器の再通電
停電後、電気機器の電源が入った状態で復旧し、周囲の可燃物に引火するケースです。例えば、地震で転倒した電気ストーブや、こたつのヒーター部分に座椅子や掛け布団が接触したままになっている状況が考えられます。
損傷した電線や屋内配線などの通電

災害により電線や屋内配線に傷がつき、停電から復旧する際に火花が発生して出火するケースです。配線が傷ついた状態で電気が流れると許容量を超えて火花が発生することがあります。その際、周囲に可燃物やホコリがあると、火災に発展する恐れがあります。さらに、電気機器からガス漏れが発生している場合、爆発することもあるため注意が必要です。
分電盤や電気機器の水濡れ
分電盤や電気機器の基板が水に濡れていると、通電した際にショートが発生し、火災の原因となります。ショートとは、電気が本来の回路を通らずに近道をし、その部分に大量の電気が流れる現象です。電気機器が水に濡れると、電気の流れを抑える抵抗を介さずに電気が流れ、発火を引き起こします。
また、コンセントと電源プラグの間にホコリが溜まっていると、トラッキング火災のリスクが高まります。台風や大雨で湿気が高い状態になると、ホコリが湿気を含み、電気が流れやすくなります。その結果、電源プラグの表面が劣化し、発火の原因となることがあるため、注意が必要です。
また、コンセントと電源プラグの間にホコリが溜まっていると、トラッキング火災のリスクが高まります。台風や大雨で湿気が高い状態になると、ホコリが湿気を含み、電気が流れやすくなります。その結果、電源プラグの表面が劣化し、発火の原因となることがあるため、注意が必要です。
通電火災を防ぐ方法

通電火災を防ぐには、停電からの復旧時に電気機器への電流を止め、配線や電気機器の状態を確認してから通電することが大切です。地震を感知して自動で電気を止める「感震ブレーカー」をあらかじめ設置しておくのも良いでしょう。ここでは、通電火災を防ぐ方法を紹介します。
通電時に出火危険のない状態にする
停電から復旧した際に火災が発生しないよう、電気機器に電気が通らない状態にしておきましょう。安全確認ができるまではブレーカーを落とし、電気機器の電源を切り、コンセントから電源プラグを抜いておきます。ブレーカーを上げる際には、念のため消火器を準備しておくと安心です。
電線や屋内配線の損傷を確認する
家の周囲の電線や屋内配線に損傷がないかを確認してから、電気機器を使用します。見た目では損傷が分からなくても、通電後に焦げたニオイや煙、異音などを感じた場合は、すぐにブレーカーを落として消防機関に連絡しましょう。
電気機器の状態を確認する
配線と同様に、電気機器も損傷や水濡れがないか十分に確認してから復旧させることが重要です。電気機器は一度水濡れしてしまうと、乾燥させても配線や基板が故障している可能性があります。水に浸かった電気機器は使用前にメーカーに相談しましょう。通電の際には、電気機器の周囲に可燃物がないかも確認してください。
通電火災を防ぐためには、日頃から電気機器や家具を固定し、転倒を防止する工夫も大切です。暖房器具は、転倒した際に自動で電源がオフになる安全機能が付いているものを選ぶと安心です。
通電火災を防ぐためには、日頃から電気機器や家具を固定し、転倒を防止する工夫も大切です。暖房器具は、転倒した際に自動で電源がオフになる安全機能が付いているものを選ぶと安心です。
感震ブレーカーを設置しておく
地震の揺れを感知してブレーカーを自動で落とし、電気を止める「感震ブレーカー」を設置するのも通電火災防止に効果的です。外出中や緊急で避難する際は、必ずしも手動でブレーカーを落とせるとは限りません。分電盤に内蔵するタイプや外付けするタイプ、コンセントに設置するタイプなど、感震ブレーカーには複数の種類があり、自動で安全対策を取ってくれる便利なアイテムです。しかし、台風や大雨といった災害では作動しない点は覚えておきましょう。
アイリスオーヤマおすすめの防災グッズ
アイリスオーヤマでは、自然災害に備えるために準備しておきたい防災グッズを豊富に取り揃えています。
通電火災への対策と併せて、停電や避難に備えるための防災グッズも用意しておきましょう。
通電火災への対策と併せて、停電や避難に備えるための防災グッズも用意しておきましょう。
【5年長期保存】保存水 アイリスの保存水 2リットル×6本

第三者機関による厳格な品質検査をクリアし、高い安全性を誇る5年保存可能な保存水です。山梨県甲州市で採水された天然水を使用しており、飲みやすい味わいです。飲料水としてはもちろん、料理や赤ちゃんのミルク、薬の服用など、さまざまな用途に使用できます。
災害時にも壊れにくく、耐熱性に優れたペットボトルを採用。外箱は衝撃に強い頑丈な段ボールで、長期保存に適しています。
災害時にも壊れにくく、耐熱性に優れたペットボトルを採用。外箱は衝撃に強い頑丈な段ボールで、長期保存に適しています。
非常食 アルファ化米 5年保存 100g

水やお湯を注ぐだけで食べられるアルファ化米。パッケージがそのまま器になるため、災害時に非常に便利な保存食です。災害時には物流が止まり、スーパーやコンビニでの食料確保が難しくなることも考えられます。そのため、もしもの備えとして長期保存可能な食品を準備しておくことをおすすめします。
災害に備えて準備しておきたい防災グッズについては、こちらの記事でも紹介しています。
災害時は通電火災に注意しよう

地震や台風などの自然災害で停電が発生した場合、通電火災に注意する必要があります。通電火災を防ぐためには、電気機器の電源を切るだけでなく、コンセントを抜き、ブレーカーも落としておきましょう。いざという時に備え、防災グッズも準備しておくと安心です。今回紹介した予防方法を参考に、災害時には通電火災への対策も行ってください。
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※価格は変動することがございますのであらかじめご了承ください。
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