花粉に特化した空気清浄機 玄関で花粉をブロック
家電開発部 三成健二
空気清浄機をお持ちの方へのアンケートの結果、実に50%以上の方が花粉症対策のために空気清浄機をお求めになっていることが分かりました。ならば、徹底して花粉対策にこだわった空気清浄機を作ることこそが本当に人々に役立つことではないか−。そう考えたのが花粉空気清浄機の開発の出発点です。
では、私たちを悩ませる花粉はどこから屋内に入ってくるのでしょうか。実は最大の侵入経路は「玄関」だと言われています。外気とともに入り込むだけでなく、人の衣類や髪に付着した花粉が大量に持ち込まれるのです。よって、花粉空気清浄機の開発においては「花粉の集じんに特化し、かつ花粉の流入経路である玄関に置く」とコンセプトを定めました。
空気清浄機の多くは、本体の側面または背面に吸引口がついています。しかし、花粉を含んだ空気は主に空気清浄機の前方から流れ込んできます。したがって、流入経路で花粉を確実に吸引するためには、従来の側・背面吸引では充分ではありませんでした。よって、花粉空気清浄機の吸引口は本体前面に設けることにしました。また、花粉は粒子が重く、どんどん床に向かって降下していきます。これを逃さずキャッチするために、花粉空気清浄機では吸引口を縦長にするという全く新しいアプローチをしました。市場にはすでに前面吸引で花粉に強いとうたう製品がありましたが、いずれも吸引口が横長でした。縦方向に移動していく粒子を捉えるには、縦長の吸引口が有利です。縦長の吸引口設計および高密度HEPAフィルターの搭載により、花粉空気清浄機の花粉捕集率はクラス最高水準を達成しています。
側面・背面吸気や横長の吸引口よりも花粉吸引に優れる
※1 適応畳数〜17畳クラス家庭用空気清浄機の花粉捕集率において。2015年11月現在。
※2 適応畳数〜17畳クラス家庭用空気清浄機の畳数あたりの花粉捕集率において。(当社調べ)
前面全体に高密度HEPAフィルター搭載
※ 日本電気工業会規格JEM1467に基づく。集じんフィルターの除去性能であり、部屋全体の除去性能とは異なります。
縦長の吸引口を採用したことはボディのスリム化に繋がりました。本体幅はわずか約18cm。玄関の限られたスペースにも置きやすいカタチとなりました。
玄関に入って、空気清浄機のスイッチを入れて…と時間をかけていては花粉が室内に広がってしまいます。そこで花粉空気清浄機には高感度センサーを搭載し、ドアを開けると瞬時にハイパワー吸引が開始されるようにしました。人がいなくなったことも検知して、花粉を吸い終わる3分後には自動的に停止します。
また、外出後の衣服や体にはたくさんの花粉が付着していますので、玄関でよく払い花粉空気清浄機に花粉を吸引させて下さい。上着から払い落された花粉がしっかり吸えるよう、製品の高さも最適化されています。もちろん、本体前面が床に対し垂直ではなくやや斜めに設計されているのも、花粉を捕集しやすくするための工夫です。花粉空気清浄機を使って、気持ちのよい毎日をお過ごし下さい。