お掃除を楽しく変える超軽量 素材・部品を徹底見直し
家電開発部 小林敬一
実家に離れて住む母は、キャニスター型のクリーナーを使用していました。 以前から健康に気を遣いエアロビクスや太極拳をおこなっていましたが、この頃は膝や腰・肩が痛むようになり、特に階段掃除の際のクリーナーの取り回しや電源コードの抜き差し、そしてクリーナーの収納にとても苦労していました。
そんな母を想う気持ちから、力のない女性や子供でも楽に、いや、むしろ楽しく掃除できるものが作りたい。いや、絶対に作るべきとの思いを強く持っていました。キャ二スタークリーナーのヘッド・パイプ・ホース(計約1.4kg)より絶対に軽くするという意志で開発にあたりました。電池からファン、細部の全てのパーツに至るまで徹底的にこだわり従来製品よりも約35%の軽量化に成功しました。ヘッドに本体を直接連結すれば、ハンディクリーナーとしてもご使用頂けます。990gと軽く、階段など段差のあるところがより快適に掃除できます。
いくら軽くても、肝心のゴミを吸い取る能力が低くては意味がありません。新開発の「サイクロンストリームヘッド」は、ヘッド内部に縦回転のサイクロン気流を発生させ、微細なほこりを巻き上げながら吸い上げます。流体シミュレーションと透明なモデルヘッドによる検証を数十回繰り返し最適な形状を決定しました。「サイクロンストリームヘッド」ならブラシで強力にゴミをかき取る掃除機とは根本的に異なり、じゅうたんなどの表面を傷つけることなく優しくお掃除できます。
クリーナーにはマグネットを埋め込み、壁に貼って使える固定用パーツ(マグネット式)で壁際に固定できるようにしました。壁際なので場所を取らず、しかも違和感なく収納できます。また、身近に置いておけるので、必要な時にすぐに使うことができます。壁紙が傷まないよう、固定パーツは水ではがせて糊残りしない新接着シートを採用することにしました。 また、簡単・清潔な使い捨てダストパック方式を採用しました。交換用ダストパックは1年分付属。抗菌・防臭効果のある銀イオン付の不織布を用いながらも、マスクメーカとしてのノウハウを活かし、経済的に仕上げました。